2015年01月31日
石川遼 トータル2オーバーで2日間を終える
<ウェイスト・マネジメント・フェニックスオープン 2日目◇30日◇TPCスコッツデール>
アリゾナ州にあるTPCスコッツデールで開催中の米国男子ツアー「ウェイスト・マネジメント・フェニックスオープン」。初日を2オーバー・65位タイからスタートした石川遼は、2日目を2オーバーで終え、初日同様スコアを伸ばせず、現在カットラインに1打差の暫定77位タイに沈んでいる。
INスタートの石川は13番パー4でバーティを奪うが、9番でパー4でボギー。トータルイーブンのまま前半を折り返す。しかし4番でスコアを落とすと、最終9番でも痛恨のボギーとなり、トータル2オーバーで2日間をラウンドを終えた。
「流れを変えるバーディーの雰囲気が全然なかった。予感がゼロ」とコースに苦しんだ石川。予選落ちした初戦同様、2015年は苦しい年初めとなってしまっている。
アリゾナ州にあるTPCスコッツデールで開催中の米国男子ツアー「ウェイスト・マネジメント・フェニックスオープン」。初日を2オーバー・65位タイからスタートした石川遼は、2日目を2オーバーで終え、初日同様スコアを伸ばせず、現在カットラインに1打差の暫定77位タイに沈んでいる。
INスタートの石川は13番パー4でバーティを奪うが、9番でパー4でボギー。トータルイーブンのまま前半を折り返す。しかし4番でスコアを落とすと、最終9番でも痛恨のボギーとなり、トータル2オーバーで2日間をラウンドを終えた。
「流れを変えるバーディーの雰囲気が全然なかった。予感がゼロ」とコースに苦しんだ石川。予選落ちした初戦同様、2015年は苦しい年初めとなってしまっている。
Posted by 青木 at
10:44
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2015年01月03日
「タイガーがいなくなったら…」
男子ゴルフの“元スーパースター”タイガー・ウッズが2015年の「復活」を期している。4人目となる新しいスイングコーチとともに世界ランキング1位に君臨した時のスイングを取り戻そうと試行錯誤している。ただ、かつて誰もが脅威し、カリスマ性を感じたゴルフではなく、技でコースを攻略する方法を模索する。とはいえ、タイガーも39歳。頭で考えたゴルフを体が表現できるのか。さらに、現在の世界ランキングで1位のロリー・マキロイら20代の若手が台頭している。かつてタイガーが先達たちを豪快なゴルフで蹴散らしたように、今度は自らが表舞台から去る日が遂に訪れはしないか。
昨年12月。タイガーは8月の「全米プロ選手権」以来、約4カ月ぶりに実戦の場に戻ってきた。しかも、新しいクラブに、新しいコーチを引き連れて。だが、結果は18選手の最下位。特に初日は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの「77」。この大会で通算53ラウンドした中のワーストスコアだった。問題は新スイングではなく、ショートゲーム。「ショートゲームが悲惨だった。ここまでひどいのはもう驚くしかない。ミスが多すぎる」と嘆いていた。
自ら主宰する大会「ヒーローワールドチャレンジ」をドラマチックに演出できなかったが、「この4日間は一度も痛みがなかった。これは素晴らしいこと」と昨年3月末にメスを入れた腰が万全であったことを喜んだ。
タイガーは昨年11月22日、自らのツイッターに「クリス・モスをチームに招くことができた。僕のスイングについてアドバイスを求めることができてうれしく思う。早く大会に出場したくて興奮している」と綴った。
米誌ゴルフ・ダイジェストで「若手ベストコーチ」と紹介されたことのあるモス。「ビジョンがとても良く似ていた」とタイガー。ジュニア時代のビデオまで見返しつつ、新スイングはかつてのスイングをベースに構築し、大幅なオーバーホールではないという。そのため、新スイングとの相性はよさそうだ。「ヒーロー-」では、過去3度の大幅改造の際に見られた、ショットの間の素振りを反復する姿は見られなかった。
タイガーは、前コーチのショーン・フォーリーとのコンビ解消について「ゴルフスイングで実現したいことはあったけど、僕の身体がいうことを聞かなかった」と説明。「数カ月考え抜いて、どうしたいかという結論を出した」という。
では、新しいスイングでかつて周囲を唸らせた豪快なゴルフが復帰するのか。それはどうも違うらしい。現在の世界ランキング32位のタイガーより上にいる選手のうち、20代は実に10人に上る。「僕が若い頃には290ヤードをキャリーで飛ばしていればすごい飛距離だった。でも今はビッグボールというには320ヤード、350ヤードは飛ばさないと。僕には無理だ」と話すように、39歳の自らの体力の低下を認識している。
新たな方向性として、NBAの元スーパースター、マイケル・ジョーダンを例にこう説明する。「MJが(後ろにジャンプしてディフェンスをかわして打つ)フェイダウェイシュートを考えたのと同じこと。彼は高さで他の選手を圧倒できなくなって、得点を稼ぐ別の方法を編み出した」とし、「ゴルフコースを倒せればいい。それが、(米ツアー82勝で1位の)サム・スニードが53歳で勝った理由の一つ。トム(・ワトソン)だって(2009年の)全英オープンで59歳で勝ちそうになった。僕はまだ40歳にすらなっていない。少なくとも来年まではね」と笑う。そして「だから、まだ時間は残されている」と復活の道を探る。
しかし、最近はけがの多さで苦戦しているのは事実。腰の手術の影響もあり、昨季は7試合しか出場できず、しかも4試合で予選落ちした。ベストは予選落ちのないWGCキャデラック選手権の25位。その結果、フェデックスポイントは45ポイントの218位にとどまり、過去3年で2度目となるプレーオフシリーズ進出を逃した。メジャー制覇も左膝を痛めながら優勝した08年の全米オープン以来遠ざかる。
アスリートとしては決して明るい未来が待っている状況ではない。だが、ビジネスに関しては、依然「金の卵を産むガチョウ」ではある。
世界最大手のオートバイメーカーであるインドの「ヒーロー・モトコープ」社と12月2日に広告塔として4年間の契約を結んだ。同社は今年末に欧州、16年に米国への進出を控えている。AFP通信によると、パワン・ムンジャルCEO(最高経営責任者)は「タイガーのブランド力と認知度、存在感が『ヒーロー』を同じように有名にしてくれるだろう」と期待する。
タイガーは昨年6月に米誌「フォーブス」で発表された最新のスポーツ選手長者番付で、年収6120万ドル(約73億4400万円)で6位にランクイン。その90%が広告収入となっている。インターネットの「Golf・com」は、昨年春先にタイガーが故障で欠場した際、米ゴルフ産業に与える影響を150億ドルと試算。テレビ視聴率がドミノ倒しのように落ちていき、それに伴い広告収入に影響すると分析した。
PGAのティム・フィンチェム・コミッショナーはいう。「ここ3、4年でますますタイガーの故障が増えたことで、私はこういう疑問を持っている。『タイガーがいくなったら、これからどうすればいいんだ?』とね」
昨年12月。タイガーは8月の「全米プロ選手権」以来、約4カ月ぶりに実戦の場に戻ってきた。しかも、新しいクラブに、新しいコーチを引き連れて。だが、結果は18選手の最下位。特に初日は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの「77」。この大会で通算53ラウンドした中のワーストスコアだった。問題は新スイングではなく、ショートゲーム。「ショートゲームが悲惨だった。ここまでひどいのはもう驚くしかない。ミスが多すぎる」と嘆いていた。
自ら主宰する大会「ヒーローワールドチャレンジ」をドラマチックに演出できなかったが、「この4日間は一度も痛みがなかった。これは素晴らしいこと」と昨年3月末にメスを入れた腰が万全であったことを喜んだ。
タイガーは昨年11月22日、自らのツイッターに「クリス・モスをチームに招くことができた。僕のスイングについてアドバイスを求めることができてうれしく思う。早く大会に出場したくて興奮している」と綴った。
米誌ゴルフ・ダイジェストで「若手ベストコーチ」と紹介されたことのあるモス。「ビジョンがとても良く似ていた」とタイガー。ジュニア時代のビデオまで見返しつつ、新スイングはかつてのスイングをベースに構築し、大幅なオーバーホールではないという。そのため、新スイングとの相性はよさそうだ。「ヒーロー-」では、過去3度の大幅改造の際に見られた、ショットの間の素振りを反復する姿は見られなかった。
タイガーは、前コーチのショーン・フォーリーとのコンビ解消について「ゴルフスイングで実現したいことはあったけど、僕の身体がいうことを聞かなかった」と説明。「数カ月考え抜いて、どうしたいかという結論を出した」という。
では、新しいスイングでかつて周囲を唸らせた豪快なゴルフが復帰するのか。それはどうも違うらしい。現在の世界ランキング32位のタイガーより上にいる選手のうち、20代は実に10人に上る。「僕が若い頃には290ヤードをキャリーで飛ばしていればすごい飛距離だった。でも今はビッグボールというには320ヤード、350ヤードは飛ばさないと。僕には無理だ」と話すように、39歳の自らの体力の低下を認識している。
新たな方向性として、NBAの元スーパースター、マイケル・ジョーダンを例にこう説明する。「MJが(後ろにジャンプしてディフェンスをかわして打つ)フェイダウェイシュートを考えたのと同じこと。彼は高さで他の選手を圧倒できなくなって、得点を稼ぐ別の方法を編み出した」とし、「ゴルフコースを倒せればいい。それが、(米ツアー82勝で1位の)サム・スニードが53歳で勝った理由の一つ。トム(・ワトソン)だって(2009年の)全英オープンで59歳で勝ちそうになった。僕はまだ40歳にすらなっていない。少なくとも来年まではね」と笑う。そして「だから、まだ時間は残されている」と復活の道を探る。
しかし、最近はけがの多さで苦戦しているのは事実。腰の手術の影響もあり、昨季は7試合しか出場できず、しかも4試合で予選落ちした。ベストは予選落ちのないWGCキャデラック選手権の25位。その結果、フェデックスポイントは45ポイントの218位にとどまり、過去3年で2度目となるプレーオフシリーズ進出を逃した。メジャー制覇も左膝を痛めながら優勝した08年の全米オープン以来遠ざかる。
アスリートとしては決して明るい未来が待っている状況ではない。だが、ビジネスに関しては、依然「金の卵を産むガチョウ」ではある。
世界最大手のオートバイメーカーであるインドの「ヒーロー・モトコープ」社と12月2日に広告塔として4年間の契約を結んだ。同社は今年末に欧州、16年に米国への進出を控えている。AFP通信によると、パワン・ムンジャルCEO(最高経営責任者)は「タイガーのブランド力と認知度、存在感が『ヒーロー』を同じように有名にしてくれるだろう」と期待する。
タイガーは昨年6月に米誌「フォーブス」で発表された最新のスポーツ選手長者番付で、年収6120万ドル(約73億4400万円)で6位にランクイン。その90%が広告収入となっている。インターネットの「Golf・com」は、昨年春先にタイガーが故障で欠場した際、米ゴルフ産業に与える影響を150億ドルと試算。テレビ視聴率がドミノ倒しのように落ちていき、それに伴い広告収入に影響すると分析した。
PGAのティム・フィンチェム・コミッショナーはいう。「ここ3、4年でますますタイガーの故障が増えたことで、私はこういう疑問を持っている。『タイガーがいくなったら、これからどうすればいいんだ?』とね」
Posted by 青木 at
11:22
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